純愛バトラー
「なんと、手伝ってくれるんですって♪
 草薙先輩、ありがとうございます!」

 委員長と呼ばれた女生徒は元気よく頭を下げた。

「とは言っても、何をやるか聞いてないんだが……。とりあえず客に出す茶でも作ればいいのかな?」

「ええ。お願いします!
 ……マコちゃん、草薙先輩の衣装合わせお願い!」

 委員長がそう命じると、後ろに控えていた大人しそうな女生徒が頷いた。

「……こちらへ」

 訳が解らないまま、隣の空き教室に連れて行かれ、紺色の服を渡された。

「まずは……これに……着替えてください……」

 か細いが有無を言わさぬ口調で言われ、カーテンで仕切られたスペースで渡された服を着た。
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