純愛バトラー
「もう休みの連絡は入れた。いいから寝てろ」
オレにそう言われ、青司は渋々とベッドに戻った。そこで初めて、自分が制服じゃない事に気付いたらしい。
「……服が変わってる……。まさか会長、変な趣味が……」
「ねーよ。ま、それだけ軽口叩けりゃ大丈夫そうだな」
そう言って、オレは青司に出来上がった梅粥を、乗せていた盆ごと手渡した。
意外と素直に受け取ると、いただきます、と小さな声で言って食べ始めた。
突っ立ってるのもなんだったので、机の椅子を引っ張り出してきて、それに腰掛けた。
会話が途切れ、外の雨音だけが部屋に響く。
何となく部屋を見回してみると、殺風景な部屋だが、本棚にはぎっしりと本が詰まっていた。
絵理の書斎と同じく、やたらと固そうな内容の本が大半で、聖書やコーランなんてのもあった。
オレにそう言われ、青司は渋々とベッドに戻った。そこで初めて、自分が制服じゃない事に気付いたらしい。
「……服が変わってる……。まさか会長、変な趣味が……」
「ねーよ。ま、それだけ軽口叩けりゃ大丈夫そうだな」
そう言って、オレは青司に出来上がった梅粥を、乗せていた盆ごと手渡した。
意外と素直に受け取ると、いただきます、と小さな声で言って食べ始めた。
突っ立ってるのもなんだったので、机の椅子を引っ張り出してきて、それに腰掛けた。
会話が途切れ、外の雨音だけが部屋に響く。
何となく部屋を見回してみると、殺風景な部屋だが、本棚にはぎっしりと本が詰まっていた。
絵理の書斎と同じく、やたらと固そうな内容の本が大半で、聖書やコーランなんてのもあった。