純愛バトラー
パーティー会場を後にしたオレ達は、イルミネーションで飾られた通りを抜け、紅葉の待つ病院に向かった。
病院内に入ると、ロビーのテレビに教会でのクリスマスミサの様子が映し出されていた。
キリストの誕生を祝う聖歌が流れ、クリスマスイブらしい雰囲気を演出している。
不意に、青司の携帯が鳴った。
「やば、電源切り忘れてた」
「病院内での携帯電話の使用は、基本的に禁止だからな。今は切って、折り返しかけるのが良かろう」
「だね」
そう言ってポケットから携帯を取り出し、着信画面を見たとたん、青司の表情が強張った。
「病院から電話? ……こんな時間に?」
嫌な予感しかしない。
青司は乱暴に携帯を止めると、そのまま走り出した。
オレと絵理も、緊張した面持ちでその後に続く。
ナースがオレ達に注意する声が背中の方で聞こえたが、正直構っていられなかった。
病院内に入ると、ロビーのテレビに教会でのクリスマスミサの様子が映し出されていた。
キリストの誕生を祝う聖歌が流れ、クリスマスイブらしい雰囲気を演出している。
不意に、青司の携帯が鳴った。
「やば、電源切り忘れてた」
「病院内での携帯電話の使用は、基本的に禁止だからな。今は切って、折り返しかけるのが良かろう」
「だね」
そう言ってポケットから携帯を取り出し、着信画面を見たとたん、青司の表情が強張った。
「病院から電話? ……こんな時間に?」
嫌な予感しかしない。
青司は乱暴に携帯を止めると、そのまま走り出した。
オレと絵理も、緊張した面持ちでその後に続く。
ナースがオレ達に注意する声が背中の方で聞こえたが、正直構っていられなかった。