純愛バトラー
「だったら、大学卒業したらでいいから、正式採用してくれよ。いつまでもバイトのままじゃ、カッコつかないからな」
「当然だ。私の執事は、陣以外に考えられぬ」
「……光栄だ」
文字通り、オレは絵理のところに永久就職する事になった。
少し違う形にはなったが、絵理の側にずっといる権利は確保できたわけだ。
青司はそれを聞いて複雑そうな表情をしていたが、絵理が喜んでいるので何も言えないようだった。
「んじゃ、お前らにとっておきの茶を淹れて来てやる。心して飲めよ」
オレは絵理と青司に笑ってそう言うと、給湯室に向かった。
クリスマスに絵理から貰った茶器を取り出し、紅茶を淹れる準備をする。
さすが絵理の見立てだけあって、使いやすさは抜群だった。
これから先も、彼女と一緒にいくつもの季節を越えることになるのだろう。
恋人としではなく、人生を共に戦う戦友として。
結婚は死が二人を分かつまでだが、戦友はたとえ死んでも戦友だ、という台詞をどこかで聞いたような気がする。
休息が必要な時には、ずっと側で、とびきり美味い紅茶を淹れてあげよう。
大切な君へ、愛を込めて。
「当然だ。私の執事は、陣以外に考えられぬ」
「……光栄だ」
文字通り、オレは絵理のところに永久就職する事になった。
少し違う形にはなったが、絵理の側にずっといる権利は確保できたわけだ。
青司はそれを聞いて複雑そうな表情をしていたが、絵理が喜んでいるので何も言えないようだった。
「んじゃ、お前らにとっておきの茶を淹れて来てやる。心して飲めよ」
オレは絵理と青司に笑ってそう言うと、給湯室に向かった。
クリスマスに絵理から貰った茶器を取り出し、紅茶を淹れる準備をする。
さすが絵理の見立てだけあって、使いやすさは抜群だった。
これから先も、彼女と一緒にいくつもの季節を越えることになるのだろう。
恋人としではなく、人生を共に戦う戦友として。
結婚は死が二人を分かつまでだが、戦友はたとえ死んでも戦友だ、という台詞をどこかで聞いたような気がする。
休息が必要な時には、ずっと側で、とびきり美味い紅茶を淹れてあげよう。
大切な君へ、愛を込めて。