純愛バトラー
「よし、じゃあこの話はもう終わり。
 そうだな…ゴールデンウィークの予定の話でもするか」

 いつまでも衝撃的な出来事の話を続けても仕方がない。
 こういう時は、他の話でもして、気を紛らわせた方がいいのだ。

「ゴールデンウィークか……。
 特に予定は入っておらぬな。
 青司は恋人に逢いに帰省するという話だし、他に親しい級友もおらぬからな」

「あいつ、彼女いたのか。……生意気な」

 そう言いつつ、どこかで安堵してる自分がいる。
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