純愛バトラー

渚にまつわるエトセトラ

　青い空。
　白い砂浜。
　眩しい太陽。

　沖縄に着いたオレ達は、早速ビーチへ繰り出した。

　どうやらオレが初めに着替え終わったようで、まだ他のメンバーの姿が見えない。

　適当な場所を見繕って、長船が用意してきたビーチパラソルを立て、ビニールシートを敷いて休憩場所を確保する。

　一通り準備が済んだところで、短い黒髪をオールバックにした、競泳用ゴーグルをつけた男がこちらに近寄ってきた。

　均整の取れた体に、シックなハーフパンツの水着、胸元にはシルバーのアクセサリー。
　目元はゴーグルで解らないが、男のオレが見てもきれいな顔立ちをしている。

　えーっと……。誰だこの男。

　オレが考えあぐねていると、男は両手に抱えたジュースを１本、オレに差し出した。
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