純愛バトラーのレビュー一覧
テンポの良い文章と魅力的なキャラ、ハイセンスなギャグは他のレビューの通り。 気になった点は ●ギャグがたまに増長気味。 ネタとしては面白いが、ストーリー構成で無駄と感じる部分があったこと。 ●情景描写に工夫は見られるが、どこかで読んだ表現が散見される。 ●「この時はこの気持ちの正体が何なのか、自分じゃ全く気付いていなかった」 予知的な文は一人称ではタブー(本来の小説作法では)。 ケータイ小説だからあえての手法なら構わないと思いますが、上手く使わないと「先が読める」だけになり逆効果。 陣の心情はしっかり描けていたため、この文は蛇足に見えました。 しかし大きな欠点はなく、これしか突っ込むところがないくらいの高い完成度。 意外なラストは、私には納得のラスト。無理のない心理描写と展開はお見事。 王道ロマンスに飽きた方にはオススメです。
お嬢様を籠絡して楽して執事やっていこう―― なんて思っていたら、主人はとんでもなく何かがずれている人でした 出会った瞬間から全てを狂わされていく相手、でも決して憎めなく、その姿は素直で。 相手に対する感情に気づいたとき、自分の中で何かが決壊し、まとまってゆく。 個性あふれるキャラたちばかりで、でもそれぞれにきっちり役目があって。 学校生活一年を通して、それぞれが何かを得る… 王道パターンのようでも飽きが来ないのは、キャラの個性と読みやすい文章の賜だと思います。 みんな可愛くって、でもそれだけじゃなく黒い部分も持っていて。 何気に途中出てくるマニアックな部分に笑い転げてました。 上質なネタでいて、しっかり締める。 そんな楽しくてどこか心温まる作品です。 綺麗どころで終わらないのも、またいい。
新たに執事として雇われたのは 少々クセのある美少女の元。 いつもなら自分の思うように事を進められるのに この主人はそうはいかない! 普通では考えられない事も彼女ならすんなりとやり遂げてしまう。 世間知らずもいいとこなのに それでも 発せられる一言一言が、何だか心を動かしていく… コメディだけど、笑えるだけじゃない。 得る物が多い、感動的な作品です。 是非是非ご一読を!
なんと言っても注目すべきは、テンポ良く展開するストーリーと魅力的なキャラクターたち! 主人公とヒロインもさることながら、一癖も二癖もある脇役たちが光を放っています。 キャラの名前にも思わずニヤリ。 そして、これぞラブコメ! という王道的な作品かと思いきや、それだけでは終わらせない展開も……お見事。 女の子向けの作品が多い野いちごですが、 この作品は男女問わず楽しめてオススメです。 ありがちなツンデレ姫と奔走執事の漫画に飽きちゃった方! 携帯小説ですけれど、こんなピリリとスパイスの効いた姫と執事の軽快なストーリーはいかが? 「どうなっちゃうの!?」 と、最後までドキドキハラハラすること間違いなしです。 賛否両論ありそうなこのラスト、 あなたはどう感じますか?
「男慣れしていない 姫様を篭絡して快適な 使用人生活を送るぜ!」 そんな思惑で、執事として働くことになった陣 そしてお相手は 天然御姫様 振り回すつもりが振り回される、テンポ良く進む執事コメディ だけどキレイな描写と丁寧な心理描写にぐいぐいと、作者様独特の雰囲気に引き込まれます 時には笑って、時には予想外の出来事に驚かされ、そして切なく、苦しい思い なんと言っても二人のずれたようでかみ合っている気がしてしまう会話 「執事」と「姫」 この関係は きっと何よりも強い信頼関係で結ばれる それが「執事」なのかもしれません 周りの個性豊かなキャラクターも二人の個性をより引き出してくれています 読み終わった後の爽快感、すがすがしさは、読んで良かったと素直に感じさせてくれました 是非、一度ご一読下さい