恋*クル


残りの四日間。

あたしは仮病を使って休むことを企んだけれど、お母さんには一切通用せず、無理やり学校へと送り出された。


夏休みを控えた校内。

みんな、夏休みの計画でウキウキしている。


あたし一人……、とっても暗いし。



「おーっす! 武人ー!」



そんな声がどこからともなく聞こえてくると、あたしは反射的に周囲をキョロキョロと見渡す。

そして武人を発見すると、隠れるようにして逃走した。



武人……、悦子さんとうまくいってるのかな。

あたしの告白、どう思ったかな。

すごくビックリしていたけど……。


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