恋*クル


「行くっ! パーッと遊ぼうよ!!」



張り切って最初に賛成したのはあたしで。

麗と真千子は、そんなあたしを見て安心したように笑った。



「じゃ、決まり。場所は海が近いところにする?」

「海っ! 出会いがいっぱいあるからいいわね~」



海、と聞いて、麗の恋愛アンテナがすぐに反応する。



「梓は?」

「えっ? あたしはどこでもいいよ? 思い切り遊べるところだったら」

「じゃあ、海が近いところ……」



言いかけた真千子が、いきなり足を止めた。



「……どうしたの?」


< 167 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop