恋*クル


「ちょっと! 気安く触んないでよっ」

「うわっ……、ご、ごごごめん、つい……」



焦って、あたしから手を離す武人。

反射的に武人から距離を置いた瞬間、校舎の陰にあった裏庭が視界に入った。



「……あっ! ちょっと! 人が倒れてるよっ?」



数人の男子生徒が倒れているのが見える。

しかもあれは……、武人を連れて行った先輩たち。



「昼寝しているだけだよ」

「昼寝? あたしにはそう見えない……」

「ほら、早く行こう。昼休み終わってしまうよ?」



昼寝?

しかも山積みになって?


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