恋*クル


「……ドロップアウトー!!」

「……は?」



いきなり武人が大きな声で叫び、あたしからお弁当を奪い取る。



「悦子のことは梓ちゃんには話せないから」

「ちょっと……っ」



武人はお弁当のフタを閉めると、丁寧にハンカチで包み始めた。



「明日は質問なしで、素直に食べろよ?」

「あ……っ、唐揚……!」



まだ二個しか食べていないのに……。



「じゃあね、梓ちゃん」



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