戦国サイダー
八帖 猩々緋
あれ以降、無駄な会話はしなくなった。
勿論完全無視は出来ない、だって我が家にいるんだから。
必要最低限、そう思っていたら向こうもあんまりつっかかってこなかった、というよりちょっと機嫌が悪いらしい。
兄とは普通に会話する癖に、私の顔を見れば眉が寄る、目も細くなる。
その理不尽さに少しいらっときて……少しちくっとした。
もう振り回される必要はない、そう何度も自分に言い聞かせて丸一日。
困ったのは、兄が一人暮らしをしている部屋に帰ってしまうということ。
いなくなってしまえば、私たちは二人きり、両親はまだまだ帰って来ない。
最大のピンチ到来。
さりげなく兄に滞在の延期を申し出てみたけど、笑顔で回避されてしまった。
寧ろ兄は昨日以来、私にあまりかまわないようにしてる、なんとなくわかる。
勿論完全無視は出来ない、だって我が家にいるんだから。
必要最低限、そう思っていたら向こうもあんまりつっかかってこなかった、というよりちょっと機嫌が悪いらしい。
兄とは普通に会話する癖に、私の顔を見れば眉が寄る、目も細くなる。
その理不尽さに少しいらっときて……少しちくっとした。
もう振り回される必要はない、そう何度も自分に言い聞かせて丸一日。
困ったのは、兄が一人暮らしをしている部屋に帰ってしまうということ。
いなくなってしまえば、私たちは二人きり、両親はまだまだ帰って来ない。
最大のピンチ到来。
さりげなく兄に滞在の延期を申し出てみたけど、笑顔で回避されてしまった。
寧ろ兄は昨日以来、私にあまりかまわないようにしてる、なんとなくわかる。