戦国サイダー
「背負ってやる」


「はい?」



不思議な発言をしたと思ったら、彼の視線は私の足元、ついでに私も確認する。



……結構傷だらけ。



「あー、大丈夫です、これぐらい歩けますから」



と言っても大怪我じゃないのだから、歩くことぐらい出来る、多少道のりはきつくても。



「第一何故お前は履き物を履いておらん」



そりゃ脱ぎ捨ててきましたから。



「お前らは裸足で外を歩くことはないのだろう。それにお前じゃ家に帰るまでに何度転ぶかわからん」



あ、そっか、戦国時代って裸足も一般的かしら。


って、違う違う、後半部分に文句言えよ、私。


 
< 174 / 495 >

この作品をシェア

pagetop