戦国サイダー
「ご飯です」



追い打ちをかけるように言ってみる。


その声は届いたのか、鬼虎がのっそりと上半身を起こした。



タオルで拭いただけの黒髪が、ぱらぱらと舞う。



「……飯か」



振り返りつつ言う。


その声、その顔。



あっきらかにまだ半分夢の中ですよね?



え、てか何?



さっき私が言ったことをもう実行してたわけ?



「……夜明けか?」



しかも寝惚けてるー!?



ちょっと待て鬼虎! お前はそんなキャラじゃない筈だ!!


 
< 196 / 495 >

この作品をシェア

pagetop