戦国サイダー
「しっかりしてください。まだ夜です。これは夕餉です」



貴方がそんな調子じゃこっちが困りますよ。


寧ろ今までのあの寝起きの険しさはなんだったんだ。



というかあれですか?


そういやよく寝てる気がするんですが。



もしや貴方、三年寝太郎ですか?



あ、いや、あれって確か目覚めたらすごいことを成し遂げる話か。


それはなさそうだけど、どっちにしろ睡魔とお友達タイプじゃなかろうか。



鬼虎は胡坐をかいて暫し考え込んだ……ように見えた、後、目が覚めてきたのかテーブルの上を見て「ああ」と呟いた。



「目、覚めました?」


「覚めておる」



どうやら頭が働き出したご様子で、その言い草はいつもの不機嫌プラス人を小馬鹿にしたようなものに。


 
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