戦国サイダー
「どかして欲しければ、何をするつもりだったか答えてみろ」



そしてこの御方はどこまで上から目線なのでしょう。


もう日本刀持ってる時点で反則のくせに、そういうこと聞く?


 
そんな俺様通り越して神様、いやそれは神様に申し訳ない、閻魔様な鬼虎の態度に、由惟さんは気分を害したりはしないようで。



じーっと鬼虎を見上げながら、口の端で笑った。



「何ってなんだろな。触って、抱きしめて? その後は知らねぇ。本能の赴くまま?」



……うわぁ、なんか私由惟さんってキャラがわかんなくなってきました。


確かに積極的なお方ではありましたけど、いやたまーにキャラが崩壊してるときありましたけど。



このやり取りの中、どうしたら良いかもわからず、ただ私は交互に二人を眺めていた。


鬼虎の顔に、鬼度が増す。



「怒ってるみてぇだけど、アンタだって男なんだしわかんだろ? オレは思李のことが好きだから、そうしたいと思っただけ」


 
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