戦国サイダー
「……何で、そんなこと聞くの?」
ようやく出た言葉は疑問系。
質問返しなんて、あんまりいいことじゃないだろうに。
私には答えがわからないから。
「……彼奴の手は、嫌がったように見えたからな。聞いてみただけだ」
――うそ。
なんで。
なんでわかったの――?
立ち尽くす私に、鬼虎は「散歩に行ってくる」とだけ言い残して、茶の間から消えて行ってしまった。
でも、私は動けない。
確かにあのとき、触れられそうになるのを「イヤだ」と思った。
なんでかはわからないけど、そう心が思って、頭が理解して、身体はそれを実行した。
だけど。
ようやく出た言葉は疑問系。
質問返しなんて、あんまりいいことじゃないだろうに。
私には答えがわからないから。
「……彼奴の手は、嫌がったように見えたからな。聞いてみただけだ」
――うそ。
なんで。
なんでわかったの――?
立ち尽くす私に、鬼虎は「散歩に行ってくる」とだけ言い残して、茶の間から消えて行ってしまった。
でも、私は動けない。
確かにあのとき、触れられそうになるのを「イヤだ」と思った。
なんでかはわからないけど、そう心が思って、頭が理解して、身体はそれを実行した。
だけど。