戦国サイダー
「だけど……ほら、どうせすぐ離れ離れになるかも、だし……」
変なところは兄と似てて、こうなったらごまかしがきかなくなる。
どうせ今まで散々悩んでも解決出来ないし、素直に相談してみようかと、言ってみたら「また、だけどって言った」とガトーショコラを一口奪われてしまった。
「それに……迷惑、かもしれないじゃん?」
「は? 迷惑?」
ミントティのグラスを手にしたまま言ってみると夏梅ねぇがぽかんと口を開ける。
「んーと、それは相手に好かれてないかも、的な不安?」
汗をかきそうな手のひらにひんやりと冷たさを感じながら、頷く。
と、夏梅ねぇに思いっきり大きな溜め息をつかれてしまった。
「バッカじゃないの」とのお言葉も一緒に。
「いや……だって……」
「ほらまた、だってって言う。そんなんさ、エスパーじゃないんだからわかるわけないじゃん」
どうやら『だって』とか『でも』というと罰則としてガトーショコラを一口食べられるらしい。
私の目の前のお皿のガトーショコラが、どんどん小さくなっていく。
変なところは兄と似てて、こうなったらごまかしがきかなくなる。
どうせ今まで散々悩んでも解決出来ないし、素直に相談してみようかと、言ってみたら「また、だけどって言った」とガトーショコラを一口奪われてしまった。
「それに……迷惑、かもしれないじゃん?」
「は? 迷惑?」
ミントティのグラスを手にしたまま言ってみると夏梅ねぇがぽかんと口を開ける。
「んーと、それは相手に好かれてないかも、的な不安?」
汗をかきそうな手のひらにひんやりと冷たさを感じながら、頷く。
と、夏梅ねぇに思いっきり大きな溜め息をつかれてしまった。
「バッカじゃないの」とのお言葉も一緒に。
「いや……だって……」
「ほらまた、だってって言う。そんなんさ、エスパーじゃないんだからわかるわけないじゃん」
どうやら『だって』とか『でも』というと罰則としてガトーショコラを一口食べられるらしい。
私の目の前のお皿のガトーショコラが、どんどん小さくなっていく。