戦国サイダー
「明日会えるんでしょ? じゃあ今週中に告白しなさいね」


「はいっ!? あと三日……って何勝手に決めてんの!?」


「え、だって言わなきゃあんたやらないもん。結果は報告してよね、楽しみに待ってるから」



なんて身勝手な!


完璧私の気持ち無視じゃないですか!?



「もーうじうじしていいことなんてないって。あ、ダイにも言っておくからね。ちゃんとケツ叩きまくった、って」


「ええええ!? いいよ、それはいい!」


「いやー、周りから追い込んどかないと」


「追い込まないで下さい!」



必死に抗う私をよそに、夏梅ねぇは追加でカモミールティを頼んでいる。


さっきと同じウェイターのお兄さんは恭しくお辞儀をしてから、私を一瞥して去って行った。



……いいですよ、どうせ不釣り合いで変な子ですよ。


 
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