戦国サイダー
って、本当にそれはどうでもよくて。


くれてやる、って言い方はなんだかむっとくる気がしないでもないけれど。



一体何がどうなった。



今は晴れているけど、今夜は雪とか槍とか弓矢とかが降ってくるのだろうか。



いや、こんなことが起きるって明日あたり日本沈没するどころかブラックホールが家の庭に突如生まれて地球が無くなるのかもしれない。



「いらんのか」


「い、いえっ……そうではないです」



あまりのサプライズに思考回路がショート寸前ですよ。


虎の眉毛はがっつり寄ってますし。



その迫力に気押されながら、お盆を横に置き、紙袋のシールを剥がす。


くれてやるって何をだろう……と中を覗くと。



これは、たとう紙?



え、たとう紙って着物とかをしまうときに包むやつだよね?



まさかという気持ちと共に、思わぬものに胸が高鳴る。


紙袋からたとう紙を取り出し、中身を確認。


 
< 315 / 495 >

この作品をシェア

pagetop