戦国サイダー
「……朝ご飯にしませんか」



もう食欲でも満たして忘れるしかないような気がしてきた。


そしていい加減離れたい。



「それもそうだな」



あっさり提案を聞き受け入れてくれた虎の腕がすっと私から離れる。


くっついても変にどきどきしないのはちょっと悲しいけれど。


離れていくときはまだちょっと寂しいみたい。



そんな感傷に浸っていたら。



そういえば明日は夏祭りで、浴衣をもらったことを思い出し。



ご飯の後にでも提案してみようかな、と思ったりした。


 
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