戦国サイダー
「あー……無駄に緊張するなよ、私」
頭をぶんぶん左右に振ってから、小さなかごバックを手にして、部屋を出た。
階段を降りようとする一足が、妙に重たい。
浴衣だから歩きにくいとかそういう問題ではなく。
きっと降りたくない気持ちがあるから。
夏祭りに行こう、って誘ったのは自分のくせに。
そりゃ虎は「別に構わんが、何をしにだ」とか言ってたけど。
「花火見たりとか?」って言っても花火を知らなかったけれど。
まあ結局行く理由は「何かが気になるから」だったんですけど!
それでも、一緒に行けるだけ……やっぱり嬉しいものでして。
何があろうがなかろうが、出来るだけ色々な思い出を作っておきたい、という打算的で切実な思いもあるわけでして。
なのに今階段を降りる気持ちはちょっとブルー。
いや、グレー?
頭をぶんぶん左右に振ってから、小さなかごバックを手にして、部屋を出た。
階段を降りようとする一足が、妙に重たい。
浴衣だから歩きにくいとかそういう問題ではなく。
きっと降りたくない気持ちがあるから。
夏祭りに行こう、って誘ったのは自分のくせに。
そりゃ虎は「別に構わんが、何をしにだ」とか言ってたけど。
「花火見たりとか?」って言っても花火を知らなかったけれど。
まあ結局行く理由は「何かが気になるから」だったんですけど!
それでも、一緒に行けるだけ……やっぱり嬉しいものでして。
何があろうがなかろうが、出来るだけ色々な思い出を作っておきたい、という打算的で切実な思いもあるわけでして。
なのに今階段を降りる気持ちはちょっとブルー。
いや、グレー?