戦国サイダー
「あ、高緑先輩、お久しぶりです」



綺は素知らぬ顔で挨拶してる。


ちなみにこのふたりは部活の先輩後輩だったりする。



「いい男います?」



なんか私の存在なんか無視で綺が話を進めてるんですけれど。



「まあ、オレの大学のダチが来てっからな。判断は自由にしろよ」


「お、大学生? じゃあ勉強教えてーとか口実作れますね」




え、どうした?



「佳菜美、茉莉。人のモノにちょっかい出すのと、自分のモノになるかもしれない男と仲良くすんのどっちがいい?」



まったく意味がわからない私がそっと虎の横から前を覗き見ると、由惟さんと目が合った。


その瞬間、にっと微笑まれる。


 
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