戦国サイダー
裸のまま、眠気にまどろみ始めた頃、その腕の中で初めて「好き」と伝えた。


あんなに躊躇していたくせに、いざ言うとなるとなんともなかった。



予想以上に滑るように口から出た言葉に、虎は優しく微笑んで。



「ああ」



それだけ、言ってくれた。





でもそれはとても心地の良いもので。



私は安心して、意識を手放すことが出来た。


 
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