戦国サイダー
そう思いつつも頭の上にある時計に手を伸ばし、時間を確認する。


只今……十一時半……昼、だよね。



「よく寝たな」



あ、はい、すみません。



昨夜帰ってきてそのまま部屋に行って……寝たのが何時かはわからないけれど。


そりゃあ、お腹も空きますよね。



「朝飯」


「用意します」



反論なんて出来やしない。


そんな私の顔を見て、虎はまた愉しそうに笑ってから、身体を起こした。



目を背けるべきか否かに悩む、仮初めの乙女、一応私も。



が、虎は何故か甚平の下だけ身にまとっていた。





……ホワイ?


 
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