戦国サイダー
ひとくち、サイダーを口に含む。


しゅわしゅわと口の中ではじけ、甘い味と清涼感。



私は今、辿り着いた、水際に。





そしてそれがもうすぐ消えてなくなることはわかっている。



なんでだろう、女の勘?



現実的に考えても、もうすぐ両親が帰ってくるし、私も学校が始まる。


兄だって虎の面倒をずっと見ているわけにはいかない。


それにきっと、あの兄のことだ、もうどうするべきか考えてると思う。


私をあれだけ焦らせらのは、きっと、そういうこと。



だけど、そんなことより、やっぱり私はわかる。





もうきっと長くはない、って。


 
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