戦国サイダー
夏が似合う恋は、夏限定の恋なんだ。



サイダーは冬に飲んだって美味しいけれど、やっぱり夏が似合う。


暑い日差しの中、水滴のついたペットボトルを握って、喉に流し込むのがやっぱり似合う。



女の勘は、お前は超能力者か、ってぐらいよく当たるもの。


恋愛沙汰ならなおのこと。



私はあと、どれぐらい水際で耐えてられるだろう。



かなしい。



さびしい。



そんなの当たり前。



好きだもん、離れるのはやっぱりつらい。



でも、それでもいいんだって決めたから。



たとえ一瞬でもいい、ってそれを覚悟して踏み込んだから。


 
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