戦国サイダー
それに鬼虎は男だし、女の私一人より、兄がいてくれた方が助かるわけで、色々と。
うん、なんだか心配な気もするんだけど、言うしかない。
「あのね」
客間に聞こえないように声のボリュームを下げる。
「……あの人、拾ったんだよね」
「……は?」
ああ、至極妥当な反応ですよ。
目が点になって、口が開いてる、それが正解。
「お前いつからそんな節操なしになったっけ? 何、欲求不ま……」
「違うってば! もう、人の話はちゃんと聞いて」
小馬鹿にするような兄を黙らせ、それから私は事の次第をなるべく細かく伝えた。
どうして家に連れて帰ってきたのか、あの人がなんて名前で、記憶がないのか、本当に過去から来たのか……もちろんいきなりキスされたことは抜きで。
とりあえず相槌だけで聞いてくれていた兄は、全て話し終えるとたったひとこと。
うん、なんだか心配な気もするんだけど、言うしかない。
「あのね」
客間に聞こえないように声のボリュームを下げる。
「……あの人、拾ったんだよね」
「……は?」
ああ、至極妥当な反応ですよ。
目が点になって、口が開いてる、それが正解。
「お前いつからそんな節操なしになったっけ? 何、欲求不ま……」
「違うってば! もう、人の話はちゃんと聞いて」
小馬鹿にするような兄を黙らせ、それから私は事の次第をなるべく細かく伝えた。
どうして家に連れて帰ってきたのか、あの人がなんて名前で、記憶がないのか、本当に過去から来たのか……もちろんいきなりキスされたことは抜きで。
とりあえず相槌だけで聞いてくれていた兄は、全て話し終えるとたったひとこと。