戦国サイダー
『普段は雑炊だけとかが多いんだよ。だからあんだけ食べさせられると、戦に行かなきゃいけないみたいだ、ってさ。あと多分、若干胃もたれなんじゃないかなぁ』
そんな答えが返ってきて。
そのとき、感じたのはちょっとしたジェラシーだった。
何で兄にはそういうことを言うんだろう、って、馬鹿みたいだけど、私。
最初は、ところどころ弱さみたいなのが見えたのに。
兄が来てからは全くない。
それがどうしてなのか、嫉妬というよりは疑問なのかもしれない。
私が女だから? 頼りないから?
面倒見ろ、って言った割にはなんだかいまいち面倒見てる気もしない。
「……って、おい。それはそれでいいじゃないか、私よ」
茶の間について昼寝を満喫中の鬼虎を見たら、思わず自分に突っ込んでしまった。
なんだかんだで居座っているこの男が、私に無関心な方が楽でいい。
「本当、追い出すタイミングも見失ったしなぁ」
結局兄の中では『戦国時代からタイムスリップしてきた男』で決着がついているらしい。
私の中ではまだ疑いたい気持ちもあるけど、どう頑張ってもそれって立証出来なくないか、ということに気づきつつある。
そんな答えが返ってきて。
そのとき、感じたのはちょっとしたジェラシーだった。
何で兄にはそういうことを言うんだろう、って、馬鹿みたいだけど、私。
最初は、ところどころ弱さみたいなのが見えたのに。
兄が来てからは全くない。
それがどうしてなのか、嫉妬というよりは疑問なのかもしれない。
私が女だから? 頼りないから?
面倒見ろ、って言った割にはなんだかいまいち面倒見てる気もしない。
「……って、おい。それはそれでいいじゃないか、私よ」
茶の間について昼寝を満喫中の鬼虎を見たら、思わず自分に突っ込んでしまった。
なんだかんだで居座っているこの男が、私に無関心な方が楽でいい。
「本当、追い出すタイミングも見失ったしなぁ」
結局兄の中では『戦国時代からタイムスリップしてきた男』で決着がついているらしい。
私の中ではまだ疑いたい気持ちもあるけど、どう頑張ってもそれって立証出来なくないか、ということに気づきつつある。