虹のかなた〜Second Love〜(実話)
〜第二章〜 何かの前兆


『高瀬主任!来週シフト変えてもらいたいんですけど…』


『えっ!!生田さんまた変更??もぉ〜困るなぁ!今度は何!!理由は?』


『…っと…あの…』


『まったく…私用での変更は今回までよ!次からは認めませんからね!』


『はい!!ありがとうございます』



近頃の若い者は…シフト作る前に希望休を考慮してるのにも関わらず勝手なんだから…



髪は金髪で、すぐ看護師に生意気な口答えを言っていた、あたしもこの病院に勤めて十年経ち介護スタッフを任されるまでになっていた



あたしをいつも優しく支えてくれた忍さんも寿退職をし、今では二児の母
たまに仕事帰りに忍さんの家に寄っては愚痴を言うあたしを優しく癒してくれていた



『高瀬主任!今日会議だからね!遅れないでよ』


『はい…』


看護部長に会議資料を渡され、気のない返事をした


また会議??


仕事沢山残ってるのに売り上げしか考えてない幹部の会議なんてするだけ時間の無駄なのに…



あたしは渡された資料を見ることもせず、机に置いた


『お疲れ様でした〜』

『主任!お先です』

『あんたら帰る時は元気やなぁ!気をつけてね!お疲れさん』


定時で帰るスタッフ達をを羨ましく思いながらもあたしは筆記用具を持ち会議室に向かった









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