虹のかなた〜Second Love〜(実話)
〜第三章〜 新たな光
『…以上で夜勤報告を終わります!次は高瀬主任、お願いします』
『おはようございます!今日から工事が入りますので患者様の誘導には十分気をつけてください!万が一怪我などがあった場合は自己処理せずに、直ちに報告すること!以上です!今日も一日お願いします』
あたしの仕事は朝の申し送りから始まる
『姉貴!工事の業者、卓也さんの会社なんでしょう?』
どこから情報をキャッチしたのか、出来の悪い後輩の優菜(ユウナ)が主任室にものすごい勢いで入ってきた
『そうだよ!てか、あんた上司の部屋に入る時はノックぐらいしなさい!!あと職場では姉貴とか言うな!!ったく!!』
『えへへ…はぁい♪』
優菜は中学からの後輩で昔からのゾクに言うヤンキー仲間だった
優菜が中学に入学してきてすぐいじめられてたのを、たまたま救ったのがキッカケで、あの日以来ずっと姉貴と慕ってくる
優菜が、どうしても介護の仕事がしたいと言うから、事務長に頼んで入れてもらったのに、入った早々看護師と喧嘩はするし、初めは入れた事をホントに後悔した
でも…介護に対しては誰よりも熱心で、何だかあたしの昔を見てる気がして、ほって置く事は出来なかった
まぁ出来の悪い子ほど可愛いって言うしね♪♪