虹のかなた〜Second Love〜(実話)


トントン


一人仕事に夢中になっているとドアを叩く音がした


『はい、どうぞ』


『高瀬さん…まだ仕事してたの?日頃の要領が悪いから残らなきゃなんないのよ!私は帰りますから戸締まりお願いしますね』


『…あっ…はい分かりました』


険しい顔した看護部長が相変わらず冷たい視線であたしを見下ろした




クソババァが〜〜〜!!!!


お疲れ様の一言も無しに言いたい放題言いやがって!!!!!


あたしの怒りは知らないうちに鉛筆を真っ二つに折っていた




怒りがおさまらず折れた鉛筆を握りしめていると、またすぐにドアを叩く音がした


トントン




またクソババァかよ〜!!!嫌味の言い忘れか?今度こそ言ってやる!!
いつもいつも目の敵にしやがって!!!!!!!




『はい!!今度は何の用ですか?』



あたしはふて腐れた声で荒々しくドアを開けた













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