虹のかなた〜Second Love〜(実話)



『優菜!起きて!!帰るよ!!』


『ふぁ〜あねき…しあわせぇになぁれ!』



寝言でも、あたしの心配してる…ありがとう…優菜の気持ち無駄にしないから



『優ちゃん寝ちゃいましたね。毎回このパターンなんですよ!あたしらが送って行きますので大丈夫ですよ!!今日はありがとうございました』


優菜の後輩が店の奥から出てきて丁寧に頭を下げた


『じゃあお願いしますね!勘定してくれるかな』


『今回は頂きません!優ちゃんに言われましたから!その代わり必ず幸せになって下さい!!よく分かりませんが優ちゃんが叫んでたの聞こえちゃったんで…』


『あ、うん…ありがとうごちそうさまでした』



優菜の後輩に見送られながら店を出た







外に出ると朝から降っていた弱い雨がいつの間にか傘を持つのがやっとなくらい強い雨に変わっていた








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