虹のかなた〜Second Love〜(実話)
次の日、あたしと智也は産婦人科の待ち合い室にいた
『麗奈大丈夫だよ!!』
不安で落ちつきのない、あたしの手をずっと握っていてくれた
あたしの隣に大きなお腹の妊娠さんが座った
『何ヶ月目ですか?』
妊娠さんは少し驚いた顔をしてあたしを見た
『八ヶ月です。三人目なんですよ』
『お腹…触ってもいいですか?』
『えぇ…』
あたしは優しい顔した妊娠さんのお腹に手を当てた
”あったかい”
そう思った
小さな命が宿ってる…
頑張って生きてるんだ…
あたしはお腹から伝わる温もりに涙した
諦めちゃいけない…
病気を克服して智也との赤ちゃんを絶対生みたいと強く思った