プロポーズ
出会い
健ちゃんと出会ったのは…
今からちょうど10年前のあたし達が高校に入学する直前の15歳だったね。



【夏芽(なつめ)やったぁ!!同じクラスだよー!!】



親友の静香(しずか)が大きな声で叫ぶ。



「ちょっ!静香っうるさい!!」



【だって~ぇ夏芽と同じクラスって知って嬉しかったんだもん!】



あたし。

近野夏芽(こんのなつめ)今日から高校1年。





そして親友の
松岡静香(まつおかしずか)

小学校4年生からずっと友達。

一番大切な親友...。


静夏もあたしも彼氏いない暦2年。


あたしは、付き合った彼氏の人数は2人…

静香にすれば少ない方だという。



だからがんばって高校では彼氏作る!!!!!!!!!

静夏も彼氏作る気満々!!


その時…


ドンッ!!!!

「きゃっ」

誰かにぶつかった。


『あッ…ごめん!!』


男の人の声がする。



「いや…
大丈夫です・・・」



『本間ごめんなぁ。
大丈夫?怪我したりせーへん?』


なぜか関西弁だった。






「う…うん。大丈夫です…」


『んなら俺ちょっと急いでんねん…
本間ごめんなぁ…』


「いえっ全然構いませんよ。」



『んならまた!』


男は走り去っていった。



【ねぇー。夏芽ー
今さっきの男誰?
イケメンやったやーん!】


「え…なんかいきなりぶつかってきた人…
名前知らんよ?」




【うっわ!
何それ~。ドラマみたいー。

もしかしてその人夏芽の運命の人やったりしてぇ~】



「んなわけねー。」


【これがあるんですよ。ふふ…】




気持ち悪く笑う静香。


運命の人か…






























< 2 / 9 >

この作品をシェア

pagetop