純白小悪魔 [仮]
8
「イチ…」
『俺は誰の力にも
なれねーのかな』
「…え?」
イチはゆっくり
話し始めた
あたしはそれを
頷きながら聞いた
『ユキはさ
一応もうウリは
やめたんだ…
俺がやめさせた
ユキとは幼なじみでさ
腐れ縁つーか…
今は離れてるけど
高校までは近くに
住んでたんだ
ユキの親父さんが
死んだのは
俺達が中学入って
すぐだったんだ
親戚はみんな
ユキを預かりたくないって
言ってさ…
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