純白小悪魔 [仮]













「イチ…」














『俺は誰の力にも
なれねーのかな』













「…え?」













イチはゆっくり
話し始めた













あたしはそれを
頷きながら聞いた














『ユキはさ
一応もうウリは
やめたんだ…













俺がやめさせた













ユキとは幼なじみでさ
腐れ縁つーか…
今は離れてるけど
高校までは近くに
住んでたんだ













ユキの親父さんが
死んだのは
俺達が中学入って
すぐだったんだ












親戚はみんな
ユキを預かりたくないって
言ってさ…













.
< 112 / 147 >

この作品をシェア

pagetop