純白小悪魔 [仮]













「あたしは…」













『見て欲しいんだ。
ユキの頑張るところ』















イチはあたしを
見つめた












あたしもイチを
見つめた













あたしは断る
言葉を探して
いたのかもしれない













「…わかった」













でも見つからなかった













イチの瞳は
とても澄んでいて
見つめ合うと
拒むことが出来ない














まるで不思議な
力を持っているような
そんな瞳だった














イチはあたしの
手を握ると
家を出て歩き出した













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