純白小悪魔 [仮]













「なん…で…?
カズ…カズ…」














あたしはカズの
名前を呼び続け
部屋を歩き回った













あたしの頭の中では
まだ部屋の配置が
再現されている














「ここはベッド」














「ここは机」














「ここにはカズの
好きな漫画があって」













あたしは1つ1つ
壁や床を触りながら
その場所を確かめた














「ここには…」














コルクボード














あたしとカズが
たくさん写ってる
コルクボード














それだけは
残されていた













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