純白小悪魔 [仮]













部屋の外から
カズのお父さんの
声がした














あたしは携帯を
開いて時間を見る













まだお父さんは
仕事のはずの時間だった














「今行きます」













そう答えると
あたしはコルクボードから
1枚写真を取り
ポケットに入れた














最後に室内を
見回して
カズの部屋を出た
















リビングに行くと
カズの両親が揃って
待っていた














『…久しぶりだなあ』














あたしが正面に座ると
カズのお父さんが
口を開いた














.
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