純白小悪魔 [仮]













「そうなんですか…」














それ以上何も
言えなかった















本当は聞きたかった













カズの荷物は
どうしたのかと














でも答えは
解りきっていて














あたしはそれを
カズの両親に
言わせることは
出来なかったし
カズの両親から
聞きたくもなかった














カズのものを
捨てたなんて事実を
認めたくなかった













カズのお母さんを見ると
小さく肩を
震わせていた















あたしの頬にも
涙が流れていた















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