純白小悪魔 [仮]
イチが連れて
行ってくれたお店は
決して高級そうでは
なかったが
たくさんの人で
賑わっていて
美味しいんだろうと
いうことが
よく伝わってきた
席に着くとあたしは
お店に欠勤の連絡をした
もう少しゆっくり
イチを観察したかった
ご飯を食べながら
イチは色んなことを
話した
自分の生い立ち
仕事のこと
家族や友人のことまで
まるで昔からの
知り合いかのように
話すので
思わずあたしも
聞き入ってしまう
イチは人を
引き込む力を
持っている
.