純白小悪魔 [仮]
あたしはカズに
手を合わせると
座布団に座った
『ユキちゃん
大学はどう?』
「自由なのは
いいけど
テスト範囲
広くて困っちゃう」
『あははっ
じゃあおばさんが
みっちり教えて
あげようか?』
「え〜…
遠慮します」
おばさんは
あたしと話してて
辛くないのかな
おばさんに会うと
いつもそう思う
おばさんは昔から
変わらぬ態度で
あたしに接してくれる
カズの匂いが残る
この家は
やっぱり落ち着くけど
どこか寂しい
.