純白小悪魔 [仮]













しばらく沈黙が
流れる












イチを睨むあたし












あたしを見つめるイチ












『…送るよ』












口を開いたのは
イチだった













あたしには
何を言っても
無駄だと思ったんだろう














イチはあたしを
送る間一言も
話さなかった













家の近くに着いて
車のドアを開けると
イチに片手を掴まれた












『また会いたい』












あたしはびっくりした













会いたい












イチは確かに
そう言った












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