Dark of Hearts
『うわぁぁぁー!!』

タツキが大声で叫んだとき、3人の女性たちはいきなり倒れた。

『ハァ、ハァ…間に合った』

ケンゴはシャインソードを手にしていた。

『ケンゴ!!』

『無事で良かったよタツキ』

『お、お前何だよその虹色の剣は?』

タツキはケンゴのシャインソードを不思議そうに見つめた。

『今はそれどころじゃない。早くここから立ち去ろう!!』

ケンゴはタツキの腕を掴み、人目のつかない所へと走って向かった。

『ハァ、ハァ…なあ、ケンゴ。街の人たちみんな様子が変だぞ。一体何があったんだよ?』

タツキは息を切らし、ゼェゼェ言っていた。

『ん〜…何かよく分かんないけど、人の心の闇が増幅して…えーっと…』

ケンゴはレイラから聞いた話を必死に思い出した。

『あたしが説明してあげるわ』

突然二人の前にレイラが現れた。

『宙、宙に浮いてる!!』

タツキは宙に浮くレイラを見て、目を丸くした。

『人間は宙に浮けないなんて、不便な生き物ね』

レイラはタツキにケンゴに話した事と同じ事を話した。

『今世界が、そ、そんな事になってるなんて…』

タツキは状況を理解した。

『あら、ケンゴと違って理解が早いわね』

『うっほーい!!なあ、ケンゴ。何かゲームみたいですげー面白くねえ?』

タツキは急にテンションが上がり、ワクワクしていた。

『おい、おい、タツキ。何が面白そうなんだよ?これは現実なんだよ』

ケンゴはハシャイでいるタツキを見て、呆れ返った。

『へぇ〜、なかなか面白い子ね』

レイラはタツキを見て笑っていた。
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