Dark of Hearts
レイラが作り出した光の壁が見事炎を防いでいた。

『ケンゴ…タツキ…えーっとリュ…何とか、今の内に逃げて!!』

レイラは必死に炎を食い止めながら、3人に言った。

『逃げてって…レイラは?』

ケンゴはレイラを心配した。

『あたしの事は気にしないで』

『でも、レイラを置いてなんか…』

タツキもレイラを心配した。

『もうつべこべ言ってないでさっさと逃げなさいよ!!これはゲームじゃないのよ、現実よ!!早く逃げなきゃ本当に死ぬわよ!!』

レイラは必死に炎を食い止めながら怒鳴った。

『レイラ…。タツキ、リュウト…行こう』

ケンゴがそう言うと他の二人はうなづいた。

『そう、それで良いの。あなた達はこの世界を元に戻す使命があるんだから…。うっ…くく…』

レイラはもう限界だった。

『もうダメ…』

レイラは光の壁を解き、その場に崩れ落ちた。
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