Dark of Hearts
『初めて今死を覚悟した…。なあ、もしかして本当にこの先ヤバイんじゃないのか?』

タツキは突然この世界で生き行くという実感がわき、怯え始めた。

『わしらにホンマこんな世界を救えるん?絶対無理やろー』

リュウトも怯え始めた。

『無理…だよな、やっぱり…』

ケンゴも怯え始めた。

『正直言って無理だし、無謀よね。だけどあなた達しか今はまともな人間はいない…あなた達しか世界を救う希望の光はいないわ』

レイラは怯える3人を説得した。

『俺達しかいないのはわかってるけど…』

タツキは不安でいっぱいだった。

『弱気にならないで…』

『だけど…怖いよ!!』

タツキはレイラの言葉に反論した。

『怖いけど…この現実から逃げたくない。目を背けたくない。この地球(ホシ)が好きだから…俺は』

そう言ってケンゴはこぶしをギュッと握りしめた。
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