Dark of Hearts
『わしは神様じゃぞ…神様なんじゃぞ…』

神様はまだスネていた。

『わかったって…だから光玉のかけらのありかを教えてや』

リュウトはクマのぬいぐるみの頭を優しく撫でた。

『気安く触るでない!!…ホントにこんな奴らに世界を任して大丈夫なんかのぉー』

神様は不安そうだった。

『神ちゃん。それで光玉のかけらのありかは?』

タツキは馴れ馴れしく神様に尋ねた。

『お前たちの通う高校に一つあるわい』

『俺たちの高校に?高校のどこにあんだよ…体育館か?それともどっかの教室?』

ケンゴは神様に尋ねた。

『知らん』

『はあ?知らんって…神様だろ?それぐらいわかれよ』

ケンゴは呆れた。

『まあ…クマのぬいぐるみをアテにしても仕方ないか。タツキ、リュウト、とりあえず高校行って適当に探そう』

ケンゴはそう言って高校へと歩き出した。
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