Dark of Hearts
『ふふふ、そう。もっともっといっぱい食べなさい』

カオリ先生は不敵な笑みを浮かべていた。

リュウトはカオリ先生の料理にがっついていた。

『そろそろ料理に入れた下剤が効いて来たでしょ』

カオリ先生は、料理をがっついているリュウトに背後から静かに近づき、リュウトの背中目掛けて包丁を突き刺そうとした。

『ちょーっと待ったぁー!!』

ケンゴが調理室の入口から大声で叫んだ。

そのケンゴの声を聞き、カオリ先生とリュウトが入口を見た。

『あっ、ケンゴ』

リュウトは口にご飯を含みながら言った。

『おい、リュウト。のんきにメシ食ってないで、背後に気をつけろよ』

ケンゴがそう言うと、リュウトは背後で包丁を握り締めているカオリ先生に気付いた。

『えっ!!カオリ先生…まさか…』

リュウトは包丁を持つカオリ先生を見て、状況を飲み込んだ様子だった。

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