Dark of Hearts
『つまり…レベルアップしたって事か…ホンマにRPGみたいやな』

ゲーム好きのリュウトは喜んでいた。

『タツキ!?』

ケンゴは一人黙り込んでいるタツキに声をかけた。

『えっ?』

『どうしたんだよ?お前何か合ったのか?全然元気がないけどさ…』

『そんな事ないさ』

『…なら良いんだけどさ』

ケンゴはそう言ったものの、やはり少しタツキが心配だった。

『なあ、神ちゃんさ。2つめの光玉のかけらはどこにあるんだよ?』

タツキは神様に尋ねた。

『2つめはのぉ〜、駅前の家電量販店にあるわい』

『家電量販店か…また探すのが大変そうなトコにあんだな』

ケンゴは気が重かった。

『じゃあ、早いとこ探そうや』

リュウトはそう言って駅前に向かって歩き出した。

『ちょ、ちょっと待てよリュウト!!駅前まで普通に歩いてくのか?俺結構クタクタなんだけどさ…』

ケンゴはリュウトを呼び止めて言った。
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