Dark of Hearts
『でもみんな闇に支配されてるから、バスとかタクシーとか使えんやんか』

『そうだけどさ…なあ、神様。神様の力で駅前までワープとか出来ないのか?』

ケンゴは神様に尋ねた。

『出来る訳ないじゃろ!!神様にだって不可能な事はあるんじゃから』

『出来ないのかよっ!!この役立たず!!』

ケンゴは呆れた。

『や、役立たずじゃと…ちぇ、どうせワシは役立たずじゃわい…』

神様はその場にしゃがみ込みスネた。

『よちよち』

レイラはそんな神様を慰めた。

『はあー、仕方がない。歩くか…』

そう言ってケンゴは、仕方なくゆっくりと駅前に向かって歩き出した。

リュウトとタツキもケンゴの後に続いた。

神様とレイラは宙を舞って駅前に向かった。

『お前ら二人は楽チンで良いよなぁー、すげぇー羨ましい』

ケンゴは宙を浮く二人を見て羨ましがった。
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